矯正歯科専門の歯科医院と矯正治療も行う普通の歯科医院では何が違うのですか?

矯正歯科専門の歯科医院では、歯科大学卒業後に最低でも2〜3年間矯正歯科治療を専門に研修した先生が治療を行っています。このような先生は実際に治療した患者さんの数が多いために様々な問題に対応することができます。さらに歯科衛生士や歯科助手などのスタッフも矯正歯科治療専門に従事しているために矯正歯科治療に関して適切なアドバイスを行うことができます。以上のように矯正歯科専門の歯科医院では、矯正歯科治療に関して非常にきめ細やかな医療サービスを提供することができます。

矯正歯科と審美歯科とは違うのですか?

矯正歯科は、悪い歯並びや咬み合わせを、歯を削ることなく歯を動かすことによって綺麗な歯並びと機能的な咬み合わせにする歯科治療です。

一方、審美歯科においては、歯を動かすことは治療の一手段です。他の手段としては、歯を削って人工物を歯にかぶせるなどの治療法があります。

不正咬合(歯並びなど)は遺伝しますか?

ある種の不正咬合は遺伝的要因によって形成されることがあります。

例えば、歯の大きさと歯を並べる骨の大きさの不調和が遺伝すると、親子そろって歯並びが凸凹になることがあります。また、上顎骨と下顎骨の大きさや形の不調和が遺伝すると、親子そろって骨格的な出歯の顔立ちになったり、あるいは骨格的な受け口の顔立ちになったりすることがあります。

不正咬合の予防ってあるのですか?

不正咬合の原因は、先天的なものと後天的なものに分けられます。

先天的な原因は親から譲り受けるもので、鼻が高いとか丸いとか、目が大きいとか細いとかと同じように、歯の大きさ・数・形、顎の大きさ・形が似てきます。これは残念ながら予防できません。

後天的な原因としては、指しゃぶり、口呼吸、片側だけで噛む癖、乳歯の虫歯があげられます。これらを原因とする不正咬合は予防ができます。
指しゃぶりは1〜2歳までは生理的なものですが、それ以降はやめるよう方向付けてあげてください。口を閉じて、鼻で息をする。両方で噛む。など、お母さんがちょっとした注意をしてあげるだけで、予防できる場合もあります。

予防できる不正咬合であるか否かは矯正歯科を専門とする先生の判断に委ねたほうが良いと思います。

矯正歯科専門医って?

矯正歯科専門医は、歯科医師の免許を取得後に大学附属病院矯正科に所属して矯正歯科医専門医として必要な解剖学、成長発育、顎の運動生理学などの基礎的な学問並びに不正咬合の病因論、診断学、治療学などの臨床的な学問を修め、さらに矯正歯科治療に関して豊富な臨床経験を積んでいます。

従って、矯正歯科専門医は、矯正歯科治療に関する真のエキスパートなのです。

矯正歯科を専門とする医院によって治療法に大きな違いがあるのですか?

矯正歯科治療の目標は不正咬合を改善して患者さんにとって最も適した個性正常咬合(最も適した咬み合わせ)にすることです。

矯正治療を山登りにたとえてみましょう。個性正常咬合は目指すべき山の頂上です。たとえ頂上までの登山ルートがいくつかに分かれていたとしても(治療法の違い)、目指す山頂(個性正常咬合)は不変なのです。治療法については相談にのっていただく先生より納得ゆくまで説明を受けることをお勧めします。

どうやって歯を動かすのですか?

歯は動くということをご存知でしょうか?
歯とその周囲の歯槽骨(しそうこつ)との間には、繊維に富んだ歯根膜(しこんまく)という組織があります。動かしたい歯に矯正装置で適度な力を加え、この歯根膜を圧迫すると、そこに骨を吸収する細胞が現れます。反対側の引っ張られる歯根膜には、骨を作るもとになる細胞ができます。そうして歯はゆっくりと動きだすのです。これは歯が、骨の中を通って自然に生えてくるときに起こっている変化と同じメカニズムです。 矯正治療は、矯正技術で加える力の大きさや方向を正確に計算し、歯を無理なく自然の場所へ動かすのです。
歯の動くメカニズム

矯正歯科治療はなぜ必要なのですか?

良い咬み合わせは、口の中を健康に保つために必要な条件のひとつです。悪い咬み合わせ(不正咬合)を良い咬み合わせにするために矯正歯科治療が必要なのです。良い咬み合わせを獲得して虫歯や歯周病、顎機能異常などの疾患の発現を予防してゆきましょう。

悪い咬み合わせを放っておくとどうなりますか?

悪い咬み合わせとは咬み合わせが不健康な状態にあることを意味します。咬み合わせを不健康な状態で放っておくと虫歯、歯周病、顎関節症や顎機能異常などを起こしやすくなります。さらに、消化器官の第1段階として食物を咬み砕き、唾液中の消化酵素アミラーゼ(デンプン分解酵素)と食物をよく混ぜ合わせる機能が十分に発揮されないため胃から後の消化器官に余分な負担をかけることとなります。場合によっては、顎の正常な成長発育を障害したり、顎の形を歪めてしまうこともあります。あるいは、「サ行」や「タ行」などの発音が不明瞭になることもあります。

咬み合わせが悪い状態とは、病気なの?

咬み合わせが悪い状態(不正咬合)とは病気ではなく、「不健康」な状態にあることを意味します。人生80年時代、日本歯科医師会では厚生労働省と共に「80才になっても20本の歯を残して生涯を通じて自分の歯で食事をとっていただき、よりよい人生を送っていただく(8020運動)」ことを目標に社会的な活動を行っております。この目標達成のためには咬み合わせが健康な状態つまり正しい咬み合わせであることが必要です。
右/神奈川県高齢者よい歯のコンクール80歳以上の部最優秀賞受賞者(平成9年度)

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